要件を満たす日経225先物
国際的な企業間競争が激しさを増す中で、日本企業の間では派遣社員や契約社員などの非正規社員を活用する動きが年々広がっている。現在では雇用者全体に占める非正規社員の割合はe割以上に達している。
しかし、「終身雇用」を前提とした一雇用慣行はすでに変容しつつあり、企業はかつてのように正社員の一雇用を長く維持することは難しくなっています。
だからこそ派遣社員制度などを活用する企業が増えてきたのであり、派遣社員を雇用できなくなったとしたら、今度は正社員の一雇用を縮小するようになるでしょう。
企業が一雇用を守ることは重要な任務ですが、政府の政策などで強制的に雇用を維持させようとすれば、かえって一雇用情勢は悪化してしまう可能性があります。
今後は「終身雇用」ではなく、社員が働く場を求めて、無理なく企業間を移動していけるしくみが求められていくはずです。
転職がしやすくなるように、政府による職業訓練を充実させることも必要です。
企業側も働く側も、一雇用の移動に対応できるような意識改革が求められます。
企業は「終身雇用」を前提に社員をかかえ込むことが難しくなり、人員削減に踏み切る例が目立つようになります。
働く側としても、一つの職場に長く勤めることにこだわらず、むしろよりよい環境を求めて積極的に転職する人も増えました。
そうした中で企業は、人件費を抑えながら人員を確保するため、派遣社員や契約社員を積極的に活用するようになりました。
この状況に、80年秋以降の世界的な不況の波が押し寄せたわけです。
これほど深刻な不況に対し、派遣社員や契約社員の生活を支えるセーフティネットが不十分だったことが明らかになりました。
正社員だけでなく、非正規社員に対する社会保障制度を整備していくことは喫緊の課題といえます。
同時に企業に対し、少しでも多くの社員の雇用を維持するように求める声も強まっています。
ごく短期間だけの派遣社員の一雇用を禁止するなど、派遣制度に対する規制を再び強化しようとする動きも見られます。
労働者のライフスタイルの多様化が進み、労働者が無理なく企業間を移動できる新しい雇用のしくみが求められている。
例えば、日本にあるすべての道路を民間企業がつくろうとしたら、事前に莫大なお金が必要になるし、そこを通るすべての人々からお金を徴収するしくみも必要です。
結局、つくるのが大変な割にあまり利益が見込めませんから、民間企業は自分から進んで道路をつくろうとはしないでしょう。
消防署の仕事も、民間企業が手がけるのは難しいものです。
仮に、火事を起こしてしまった家庭から「消防車1台につき○○円」というふうに、民間企業がビジネスとして消防活動をやろうとしても、実際に自分の家が火事になったら「隣の人がきっと消防車を呼んでくれるはず。
自分だけがお金を払うのは損だ」などと考えて、消防車を呼ぶのをためらうかもしれません。
鯵政府には「資源の再配分」という役割がある政府は経済活動にどのように関わるべきか、どのような役割を果たしていくべきか1.これらは近年、ますます重要なテーマとなりつつあります。
ここでは、経済における政府の役割について見ていきます。
これまで一般的に、政府の役割には次の3つがあるといわれてきました。
順に見てみましょう。
第1の役割は「資源の再配分」です。
私たちが暮らしていく上で必要なものは、たいていは市場のしくみにまかせておけば生み出されていきますが、なかには例外もあります。
「道路」や「橋」のような社会的設備や、「消防」「警察」のような公的サービスなどです。
税制や社会保障制度などで、極端な所得格差を解消する「累進課税制度」や、人々の暮らしをお金の面で支える健康保険や年金保険などの社会保障のしくみは、経済的な不平等をある程度解消する役割を果たしています。
これが第2の役割である「所得の再配分」です。
鋤.政府には『経済の安定化」という役割がある景気が悪いときには経済活動が活発化するように働きかけ、逆に景気がよいときは経済活動が過熱してしまうのを防ぐことにより、景気変動の波をできるだけ最小限に抑える役割のことを「経済の安定化」といいます。
これが第3の役割です。
例えば、先ほどお話した「累進課税制度」は、経済を安定化させる機能も持っています。
景気がよくなって人々の収入が増えると、税金の負担も重くなって経済活動が過熱するのを抑え、より息の長い好景気になるようにする効果があります。
逆に、景気が悪化して人々の収入が減ったときは、課税される税金も少なくなり、人々の消費に誰も消防車を呼ぼうとしないのでは、消防活動をやろうとする企業の利益は上がらず、サービスの質も向上しません。
このように、社会にとって非常に重要であるにもかかわらず、市場経済のしくみでは提供されにくいモノやサービスがあります。
そこで、政府が税金という形で人々から資金を集めて、そのお金でそれらを提供していく必要が出てくるわけです。
鋤.政府には「所得の再配分」という役割がある世の中で、収入の多い人と少ない人の差がある程度生まれてしまうのはやむを得ないとしても、その差があまり極端に大きくなってしまうと、社会的な不満が高まってしまいます。
また、病気やケガなどでやむを得ず働けなくなってしまった人などの生活を、社会的に支えていくしくみも必要です。
税制や財政政策などにより経済の安定を図る回せるお金がある程度確保きれるしくみです。
このように、税制をはじめとする国の制度が、自動的に経済の安定化を促してくれる機能のことを「ビルト・イン・スタビライザー」といいます。
このほか、政府は不況のときには積極的に国の予算を投じて景気が上向くように働きかけます。
これを「財政政策」といい、公共事業や減税などがその代表例です。
なお、のちに詳しく見るように、政府が「経済の安定化」の役割をどれくらい果たせるのかということについては、さまざまな意見があります。
政府が国のお金を投じて景気を上向かせようとしても、十分にその効果を出せないことがあるからです。
経済の安定化を図る経済政策には、主に「財政政策」と「金融政策」の2つがあります。
「財政政策」は国が予算を投じて国内の経済活動のあり方に働きかけるものです。
これに対して「金融政策」は、中央銀行である日本銀行が金利などを操作することで金融活動に影響を与え、間接的に経済活動に働きかけることをいいます。
代表的な財政政策には「公共事業」や「減税」が、代表的な金融政策には「公開市場操作」などがあります。
ここでは財政政策についてお話しましよう。
財政政策で経済を安定させるまず「公共事業」とは、政府が国の予算を大規模に投じて、道路や橋、ダム、公園など社会的な設備を整備することをいいます。
日本がこれまで不況期に実施してきた代表的な「景気対策」でもあります。
不況の際は、個人の消費活動も企業の設備投資も縮小気味になっています。
そんな中で、政府が巨額のお金を使って社会インフラを整備すれば、建設を受注した企業にお金が回り、そこで働く人々の給与として支払われたり、企業の新たな投資に回されたりすることが期待できます。
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